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グリーストラップ浄化用オゾン装置の

(グリーストラップのエアレーションに対する注意)
昨今「グリーストラップ浄化用のオゾン装置はないか?」というお問合せと度々いただく事がありますのでグリーストラップに関してご説明します。
なぜ、このページを作ったのか?
他社ではオゾンでグリストラップの油が消えると書いてあるが?
【不飽和脂肪酸】と【飽和脂肪酸】という油の性質について
↓↓↓↓↓↓↓↓
詳しくはこちらで解説しております
元々グリーストラップとは排水の速度を減速し、流れを乱さないようにして、油脂分の分離を行うものです。これは下水道や浄化槽に油が流入しないように設けられるものです。
Qそもそも、なぜ油脂分が浄化設備に入らないようにしているのか?
A油脂分の分解はとても困難で、通常の汚水処理などで簡単に分解できるようなものではありません。
そのため廃水処理装置の負荷を下げるため物理的に分離するためにグリーストラップがついているのです。
しかも、冷えた油脂分が配管内で固着し、配管詰りなどの問題が発生するのを防止する意味もあります。
しかし、現在グリーストラップをオゾンガスによりエアレーション(熱帯魚のブクブクと同じです)することで「浄化」「脱臭」するという製品を良く見かけます、脱臭に関しての効果は適正なオゾン量を設定すれば可能ですが、
Qはたして本当にオゾンで「油脂分の浄化」が可能なのでしょうか?

A排水処理の経験のある業者、本当にオゾンの特性を知っている業者であれば常温常圧下にせいぜい1m程度の水深でエアレーションしただけで油脂分の分解など出来ない事は周知の事実です。(油脂分対策の基本は分離・除去です。)
ではなぜ「油脂分が浄化」してように見えるのか、
そのマジックの種明かしをお教えします
全段で書きましたようにグリーストラップの役目は排水の速度を減速し、流れを乱さないようにして、油脂分の浮上分離を行うものですが、
Qわずかな比重の違いを利用して分離をすべきところでエアレーションして攪拌を行えばどうなるか・・・。
A答えは簡単です、小学生でもわかるようにグリーストラップでは分離どころかそれまで溜まっていた油脂分ですら攪拌されて「そのまま」排水されてしまうので、「グリーストラップだけが」綺麗になるのはあたりまえなのです

しかし本来溜まるはずの油脂分がタレ流しになれば、
環境破壊や配管詰りになるのもあたりまえなのです。
簡単に言えばお金をかけて設置したグリーストラップをお金をかけて無駄にしているのと同じなのです。

もし「油が浄化されてグリストラップがキレイになった」と喜んでおられる方は
見事に騙されているといえます

これらをわかった上で使用されている
悪質な事業者様はおられないと思いますが、グリーストラップ部分からの臭気対策としてオゾンを利用する場合、例えそれがマイナスイオンとか、なんとかエアーの場合でも絶対にエアレーションしてはいけません

確かにオゾンでの排水処理は行われていますが、これは高濃度のオゾンガスを使い接触効率を高めて始めて実現する、いわゆる高度処理であり、油の分解が目的などではありません、水深の浅い槽でただブクブクしただけでは殆ど効果が無いばかりか、排オゾンで害が起きる可能性もあるのです。
(一般にグリストラップ用として設置されているオゾナイザは濃度も低く、オゾン量の少ない物が多く、それほど害については心配されなくてもよいですが、油脂分の分解は尚更困難です)
どうしても御理解いただけない方は試しにグリーストラップ内の水をバケツでも何でも良いので溜めてからお好きなだけオゾンでエアレーションしてみてください(マイナスイオンでもなんでもよいです)。

オゾンに限らず「グリストラップをエアレーションして浄化」する、といわれている装置で溜め水にエアーレション(クローズドバッチテスト)して見てください。

お金に余裕があれば水質試験(n-Hx値の測定)に出してみるも良いでしょう。

仮に効果のある設備があっても、貯水水量が少なく滞留時間の少ないグリーストラップでは接触効率・反応効率が悪く、パフォーマンスが悪いのは自明の理なのです。
但し、オゾンが効果がないという訳ではありませんので勘違いしないようにして下さい。あくまで使い方の問題なのです。
オゾンによる脱臭効果は適正に行っていれば充分な脱臭効果等が得られます
ので誤解しないようしてください。
賢明な方でしたら多くを語らずとも理解いただけるのですが、多くの方がマジックに惑わされ、配管の詰りなど各所でクレームなどの問題が頻発しています。

もし現在使っておられる事業者様がおられれば即刻使用を中止&撤去すべきであり、設置の義務付けのあるグリストラップの効果を無くすこの使用方法は、いずれ行政からストップが掛かるでしょう。

グリーストラップのエアレーションは結果的に
環境破壊を行っているのみならず、近隣住民に知られた場合の企業ダメージが浅からぬ事を認識すべきなのです。

既に行政から指導が出ています、例として大分市のグリーストラップに対しての指導内容をリンクしておきます--->アクロバットPDFファイルです



●その2へ続きます●


では油脂分、n-Hx(ノルマルヘキサン)の分解や除去はできないのか???とガッカリされる事はありません、当然解決する方法はあります。---->詳しくはこちらからお問合せください。

その他、良くあるご質問と回答も御覧下さい。
排水の悪臭防止や脱臭、ちゃんとした浄化をお考えの方は弊社-排水処理装置を一度御覧下さい

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