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グリストラップ用オゾン装置の解説
まず始めに
以下の内容はオゾンの利用を否定するものではなく、オゾンの間違った利用方法による販売・設置方法に対しての注意を喚起する為のものであることをおことわりしておきます。
オゾンで分解できる油とは?
簡単に油と言いますが、油にはおおまかに分けて【常温で固まる油が飽和脂肪酸】と【常温でサラサラの油が不飽和脂肪酸】とがあります。 

サラダ油など、排水の水面でギラギラと黄色の液体を呈しているのが【不飽和脂肪酸】で、二重結合を有し、反応物質としては比較的容易にオゾンで分解されます。

そしてグリストラップの水面にラードのように、または石鹸のようにカチカチに固まっているものが【飽和脂肪酸】で、調理から出る畜肉の脂身などが加熱時に解けて、冷却により再び固まったものです。
グリストラップに溜まる油とは?
ネットの検索エンジンで【グリーストラップ オゾン】または【グリーストラップ オゾン 浄化】などと検索していただけば、多くサイトでグリストラップの浄化用のオゾン発生装置がヒットします。

漠然と『オゾンで油を分解できる』と説明している業者も有れば、少し踏み込んで『不飽和脂肪酸である油をオゾンで分解できる』と分、解作用を具体的に紹介している業者も見かけることが出来ます。

しかしグリストラップで問題になっているのは水面にべったりと層をなして、固まりになっている『飽和脂肪酸』であり、『不飽和脂肪酸』ではありません、名称から判るようにグリーストラップであってオイルトラップではありません目的が違うのです。

本来グリストラップは『飽和脂肪酸』である固形状のグリースを分離するためのもので、『不飽和脂肪酸』の分解してもあまり意味はないのです。
攪拌する作用にオゾンは必要か?
グリーストラップ浄化用オゾン装置の嘘のページにあるように、弊社は以前から【油分の分解はオゾンで出来ない】と明言しておりますが、オゾンで分解できるとしている業者では、オゾンにより油が見る見る分解されて綺麗になると説明してあります。

本当にオゾンの力により油が分解されるのであれば、『不飽和脂肪酸』のみ分解され、オゾンでは分解できない『飽和脂肪酸』であるラード状、石鹸状の固形化した油はグリストラップ内に残るはずなのですが、これも見事になくなってしまっています。

→→言い換えれば、それらの固形の油もエアレーションにより攪拌され、微細固形物になり、厨房の排水と一緒に、排水されてしまっていることの証拠となります。

また、常にサラサラの油である不飽和脂肪酸は、マヨネーズやドレッシングの製法をご存知の方ならすぐにご理解いただけますが、油をエアレーションなどで激しく攪拌させると乳化(エマルジョン)してしまって、グリストラップ本来の【油液分離】が困難になり、これまた厨房の排水と一緒に流れていきます。
排水浄化に用いられるオゾン発生装置
上下水道の処理にオゾンが使われているというような話はどこでも書かれている事ですが、実際には金町浄水場などごく一部の上水の高度浄化プラントしか使われていません。
特に下水処理に関しては最終処分の色度除去などに利用される程度で、しかも大規模な処理場は皆無です。
また、油の処理などに利用されているものは世界中に例がないと思われます、なぜなら他の方法に比較してコストメリットがあわないからであり、汚水にオゾンを入れても意味が無いからに他成りません。

排水全般に言えることですが、オゾンで排水を酸化分解するには、それなりの高濃度のオゾンと溶解装置を要します。
前段でも不飽和脂肪酸の分解は可能であると説明しましたが上水処理5000-10000ppm程度の高濃度で且つ水深4m程度の接触時間または加圧ミキシングなどの溶解装置を併用して使用されています。
オゾンはご存知の通り気体です、水中溶存酸素に飽和があるように気体が水に溶存するのは元々困難で、いくら溶解効率を上げても投入した気体の数%も解けないのです。

グリストラップ浄化用として販売されているオゾン発生装置はほぼ全てが1g/h未満の低発生量で濃度レベルも数100ppmの低いおもちゃのような製品で、しかも、水深が1メートルにも満たないところでエアレーションしても大半が水中で反応せずに大気に逃げてしまうため、充分なオゾン反応が出来ないことも、少し考えればご理解いただけるはずです。

仮に『不飽和脂肪酸』の分解が可能な高濃度のオゾンを使ったとしてもグリストラップから漏れ出たオゾンを処理する必要があるため、全くコストにあわなくなってしまいます。
オゾンに関して言えば水処理に使われるオゾン発生装置と空気処理に利用されるオゾン発生装置とは全く別物として認識する必要があるのです。
オゾン発生装置の良し悪し
オゾン発生装置と一言で言っても発生方式や構造など、千差万別ですが簡単にダメな装置の見分け方をご説明します。

●除湿装置や酸素を使わない放電式オゾナイザ-(どんな構造であれ有害な窒素酸化物Noxの生成は避けられません、仮に窒素酸化物は生成しないという業者があったとしても、量ったことが無いか知らないか騙しているかのどれかです、一般的に低圧ブロア-のついている商品は全てこのオゾナイザ-に該当します)

●電流計や流量計・濃度計類の無い放電式オゾナイザ-(オゾン化する空気量の把握なくして生成オゾン量の把握は出来ません、稀に電圧計だけのついているものを見ますが電圧計ではオゾン生成の際のオゾン量の指標にはなりえません)

●作動表示しかない放電式オゾナイザ-(たまに見受けますが95%近くのオゾナイザが故障しているのに関わらず知らずに電気の無駄使いをされています、どんな機械も保守なくして維持できません、故障しているかどうかのモニタの無い製品では運用すらできません)

●内部構造がわからないブラックボックス化されているオゾナイザ-(メンテナンスができない、するつもりがない、あるいは他社の製品の為、見せたくないなど、一番最低な製品です)

●紫外線の当たる部分がプラスチック製の紫外線式オゾナイザ-(紫外線により筐体そのものが自己破壊してしまいます)

●その他
放電式オゾナイザーを扱ってる業者によってはPSA(酸素発生機)がないものは窒素酸化物が出るかのように語られるところもありますが、そうではありません、経験の少ない会社でよく語られているのですが、浄水施設などの大型オゾナイザなどは逆にPSAは少数派です。
というのも空気中から酸素を選択的に抽出するには大型のコンプレッサーを使用するためコストとオゾンの収支が合わなくなるのです。
弊社のFSDシリーズも酸素を接続すると3倍程度のオゾン量を得る事が出来ますが、コンプレッサーの保守を考えNoxが出ないようプレッシャスイングの高度除湿装置を内蔵しています。

グリストラップの意味
排水は、現社会において、公害防止の観点で様々な規制が施行されていますが、言い換えれば、オゾンでグリストラップで24時間エアレーションするということは、法で取り締まるべき固形分や油分を垂れ流しする行為と変わりませんので、ユーザーは知らず知らずに犯罪の片棒を担がされていることになるのです。 
この事実が明るみになれば企業としての姿勢を問われ、最悪、風評被害で商売が立ち行かなくなる恐れもあるわけです。
またグリストラップが厨房内に設置されているケースも多いのですが、そこに24時間オゾンを流せば、厨房で働く人たちは大気に拡散するオゾンで人体への危険に晒されているのですが、その点についてもユーザーには知らされていません。
現在使用されている方がどうすべきか
今一度、グリストラップのオゾンの24時間エアレーションを検討されている方は、グリストラップ以後の配管内での油の固形化のトラブルがおきる可能性や、従来効果があると思っていた水質検査結果も、オゾンを入れた場合と、ただのエアレーションをした場合と数字も変わらない、見た目の効果も変わらないという事実を比較確認いただければ、弊社の注意喚起もご理解いただけるのではないかと考えております。

最後に 
オゾンの24時間曝気が排水を悪化させたり企業姿勢として反社会的であることや人体に有害であることを知らずに使用されていたユーザーはお気の毒ですが、この事実を知っても、グリストップの掃除が楽だという一点のみで、まだこのような使い方をされるユーザーはいないであろうと祈っています。
但し、オゾンが効果がないという訳ではありませんので勘違いしないようにして下さい。あくまで使い方・販売の仕方の問題なのです。
オゾンによる効果は使用方法が適正であれば充分な効果が得られます
ので誤解しないようしてください。


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