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藤森産業機械製のオゾナイザー
殺菌・脱臭・防カビ・害虫対策・他
用途に応じて様々なタイプのオゾナイザーをラインナップしています。
お客様の状況に応じて特殊仕様も製作致します、
お気軽にお問合せください。
■カタログ・資料はこちらからどうぞ
紫外線式可般型
DashKun Tower


食品工場/貯蔵庫/厨房等の殺菌・脱臭・防カビ・害虫対策に
紫外線式ポータブル型
DashKun Handy


客室や車内の殺菌・脱臭・防カビ・害虫対策に
※要注意-グリーストラップ浄化用のオゾン装置に関して※
放電式汎用大型CleanMate

あらゆる用途に対応できます
その他SpecialWorks

色々な用途にお使い頂けます、お気軽にご相談ください

Dash-Kunシリーズの各地区の販売代理店を募集しています、詳しくはこちらを御覧下さい。

=オゾン[OZONE]とは=
オゾン[O3]は酸素原子[O]が3つ重結合した物で、海や山などの自然界にも微量に存在するものです。
酸素分子[O2]と違い、不安定な物質の為に反応力が強く殺菌や脱臭作用を伴い短時間で酸素[O2]に分解するので薬品のような残留がありません。
オゾンとは酸素原子が3個結合した同素体で化学的に不安定な物質(気体)です、従って極短時間に安定した酸素分子に戻ります、この際放出される活性酸素は自然界に存在する物質としてはフッ素に次ぐ2番目に強い酸化力を持っており、薬品のような残留性がありません。
酸素分子3O2+放電or紫外線=オゾン分子2O3

オゾン分子O3酸素分子O2活性酸素O
図のように遊離した酸素原子[O]が殺菌作用を持ちます(実際の反応はこのようなラジカル反応ではないのですが、わかり易く表記しています)
弊社では1982年から今日にいたるまでオゾナイザーの販売を行っており、食品分野を中心に培った30年近い実績と経験は、弊社の財産であり、また他社にないものと自負しております。
オゾンは特異な性質をもっており、全てに万能ではありません、オゾンで出来るか、または不適なのか、あるいは最適な方法や適切な容量はいくらかなど、オゾンと深く関わってきた事でしかえられない経験こそが、お客様にあったシステムをご提案できるものと信じています。
近年、オゾンは危険だとして神経質に言われる方もおられますが、同時にわれわれは残留性があり非常に危険な塩素を混ぜた水を平気で飲み、ダイオキシン入りの食品を何事もなく食べ、放射線を放出している住居にあたりまえに住んでいるわけです。
これら全てが我々の周りには微量に存在していますが何ら問題なく生活できています、問題なのは濃度と使用方法であり、上手くオゾンを使えば、危険ではない事を理解してください。

オゾンの発生方法と種類
オゾンの発生方法は一番ポピュラーなものが放電式です。次に普及している物に紫外線式があり、最近では電気分解方式などがあります。ここではそれらを簡単に解説します。
放電式
オゾン生成システムではもっとも古く、普及しているのがこのタイプです。
電極間に高電圧を印加し、放電させ、その空間に酸素(空気)を通過させる事でオゾンガスを生成出来ます。
単純に放電させても放電柱サージ(点−点放電)により放電効率が落ちますので、一般的には空間ギャップにガラスやセラミックなどの誘電体を設け、コロナ放電(無声放電ともいい面−面で放電)させます。
空間ギャップが広いほど高い電圧の印加が必要となり、装置の耐久に問題が出るためこのギャップは1−5mm程度であることが殆どです。
発生原理が放電であり、パルス数が大きい物ほど放電面積当たりの収量も多く、同様の意味で高周波交流高電圧電源が有利です。(周波数を上げすぎてもダメですが)
電源ユニットと放電体は密接な関係にあり、放電体の放電距離、面積、誘電特性から効率の良い組み合わせでなければ、効率の悪化、しいては破損の原因となります。(各メーカー様のブラックボックスです)
放電とは雷と同様、少しでもギャップの狭いところに放電しようとします、従ってギャップ間に異物があれば集中放電し、局所が発熱劣化します。
誘電体は局所放電をやわらげるクッションのような役目があります、電極間に放電させず串状電極と面電極の間に誘電体を設けた沿面放電式もありますが、誘電体の役目は同じです。
誘電体の厚みを大きくすれば局所放電はしにくくなりますが、元々絶縁体であるので放電しなくなってしまいます。
また電気は温度によって抵抗値が変わりますが、コロナ放電でも同じで放電により放電体は発熱し、抵抗が変化します。
特に高周波電源の発振回路が自励式の場合、放電体の特性変化で周波数変動を起こしやすく加速度的に負荷が増大し故障します。(負荷変動対策も各メーカー様のブラックボックスです)
以上のことから、極狭い空間に高周波高電圧+誘電体+空間を設け、冷やしてやる必要もあります。水冷式の方が効率はよいのですが、結露対策や給排水の問題、構造の複雑化などがあり、多くのオゾナイザーは簡便な空冷式を採用しております。
オゾナイザはこれらの過酷な条件の中、ベターなマッチングが求められるのです。
また、放電式の欠点とも言えるのが、放電ギャップの空気中の湿度(相対湿度ではなく露点温度で表記します)が高いとオゾンと同時に空気中の窒素Nから有害な窒素酸化物Noxを生成してしまうので、除湿装置や酸素濃縮装置などのエアプリパレーションユニットが必要です。
一般的にはコンプレッサーで得た圧縮空気からPSA(プレッシャースイングアドソープション)などで高露点空気を廃棄し、低露点空気を原料として使用されています。
廃棄する空気量が多くなると酸素濃度が高まり(厳密には充填材など微妙に違いますが)、オゾン生成効率が高まります。
但し、圧縮空気を多く捨てるということは大きなコンプレッサーが必要となる問題も抱えています。
このようなエアプリパレーションのない物は厳密にはオゾン発生機とは呼ばれません。
紫外線式
構成がシンプルなためあまり特徴はないのですが、放電式と同様空気を原料にして、紫外線(波長184.9nm付近)を当てることでオゾンを生成します。
放電式と異なり有害な窒素酸化物Noxを生成しにくくエアプリパレーションの必要はありませんが、小型化・高効率化・高濃度化が困難なため大きなシステムには向いていません。
一般にランプを利用し紫外線を得ますが、蛍光灯と同じ構造のため寿命により定期的な交換や清掃が必要です。
但し紫外線は殺菌線でもあるため通過した空気の殺菌や悪臭成分などを光分解できるメリットもあります。
電気分解式
弊社で製造しておりませんので簡単にご説明します、水(H2O)を電解膜を使用した電気分解により水素(H2)と酸素(O2)オゾン(O3)を生成します。
比較的近年考案された方式です、構造が大変シンプルで、しかも大変高濃度を得られることから10年ほど前に注目が集まったシステムです。
濃度が高すぎるからか、電解膜の寿命が短いからか、電気量当たり収量が低いためか、あまり普及していません。


オゾンの利用分野
製造工場内に 例)バイオクリーンルームの構築

HEPAフィルターでは捕捉は出来ても、
進入した菌の増殖を止める機能はありません
オゾンなら殺菌が可能です。
食品工場の
使用水に
例)水産工場の全使用水のオゾン含有水化
野菜や果物

貯蔵・育成
例)収穫後のサツマイモ

写真はサツマイモの貯蔵に使用したもので、無処理のものはキズの部分から内部に腐敗が進行しているが、オゾン処理していたものはキズ(折れた部分)部分から腐敗は進行していません。
食肉や魚介類

貯蔵
例)食肉の保存

腐敗臭がなくなり菌の繁殖を抑えます
製麺
(生麺/乾麺/茹麺)
の工程に
例)乾麺の乾燥工程

製品のカビ付や酵母による発酵を抑えます
干物の乾燥工程に 例)干物の乾燥工程
海産物の
加工工程に
例)海苔のスキ工程

海苔に付着した不純物を除去します
上記はごく一部の例です。


弊社のオゾン発生装置の考え

オゾン発生機のいろいろ
一口にオゾン発生機・オゾナイザーといいましても乗用車の脱臭用に販売されている極小型の物から浄水施設で稼動している巨大な設備まで、多種多様な装置(器具?)が存在しており、同時に製造・販売されている業者も数え切れないほど存在しています。
ここでは放電タイプに関してのよいオゾン発生装置の見分け方を記載します。
設備としては大別しますと酸素原料のタイプや、コンプレッサーを使用しエアプリパレーションユニット(窒素酸化物Noxの生成の抑制装置)を装備する汎用タイプと、それらを装備しない簡易タイプのものとは明確に別けて考えなくてはなりません。

弊社の商品
弊社では現在販売している汎用型には15年以上同じ心臓部を使用しておりますが、欠陥がなければ変更する必要はないと考えています。
パーツの信頼性確認には最低でも開発して複数年必要です、新開発として販売されているオゾナイザーは問題があるから新開発したと考えても過言ではなく、新開発だからといって信頼性がある確証は全くありません。
また弊社ではエアプリパレーションユニットのない小型オゾナイザーも販売しておりますが、性能劣化が著しく、窒素酸化物Noxの生成する放電式は販売しておらず、構造がシンプルで定期的にランプを交換できる紫外線式の製品を販売しております。
(例外的に1g/h程度の機種では窒素酸化物Noxを生成しにくい減圧下放電を採用したFSNシリーズも御座います)

弊社は創業から現在までに、放電面を定期クリーニングするタイプや前述の減圧下放電するタイプなどを販売した事も御座いますが、現在では装備の充実した汎用型FSDシリーズと、簡易型では安価で長く使える紫外線式のDash-Kunシリーズの2機種を主力として販売しています。


食品分野におけるオゾン利用に関する弊社見解
1.
食中毒の防止
について
オゾンは殺菌力があるのは事実ですし、使用方法により、様々なメリットもあるのも事実です。しかし、稀にですが、オゾン利用により、あたかも食中毒が防止できるかのような販売を行われているケースを見聞しますが、果してオゾンにより食中毒の発生は防止できるか? 弊社の見解は『NO』です。

確かに、オゾンについての権威ある研究機関等による各菌種の実証データは多数発表されております。そして、食中毒菌であるサルモネラ菌、黄色ブドウ球菌、病原性大腸菌0−157などに対してのオゾン接触後の菌が減少していくデータも多数あります。

しかし、これらのデータの大半はシャーレに特定の菌株を塗布し、それにオゾンを任意の濃度で一定時間接触させたものであり、言うなれば理想的な状態での試験結果であるといえます。ご承知のように、このような殺菌データは、別の研究機関においても同じ条件で試験を行った場合、同じ結果が出てこなければ公的データとしては意味がありません。そのため、研究機関においてのデータ公開は、テスト条件として極力フロック的な要素を配した条件設定によりテストを行うわけで仕方がないことではあります。

しかし、食品製造の現場において、上のテストのような理想的な状況というものは、ほぼ望めません。

また、食中毒とは、原因の大半は手・指からの食中毒菌の付着や、また洗浄や過熱が不十分で発生するものであり、オゾンの場合、残留しないのがメリットであるのですが、オゾン処理後の菌の汚染に対しては全く防止する効果がないのがオゾンのデメリットですので、その意味においてオゾン設置により食虫毒が防止できるなど到底ありえません。

食中毒とは、作業される方の意識と衛生管理により初めて防止が可能であり、オゾン利用はあくまでもサブの衛生設備に過ぎないことをご認識いただきたいものと存じます。
2.
オゾン水の利用
について
食品分野においてのオゾン水利用については、様々な利用用途があります。

食品へのオゾン水の利用方法として、弊社が推奨しておりますのは、機械や床面の汚れ落しとしてのオゾン水の利用です。低濃度大容量のオゾン水の利用により、機械や床面に付着した汚れは通常の水道水での洗浄よりも洗浄効果は高く、2次的なメリットとして工場内の脱臭や、排水溝や床のヌル付き防止も継続使用により現れるもので他の洗剤や脱臭方法に比べて、m3あたりの製造コストも安価で推奨しております。

しかしながら、オゾン水による食品原材料の殺菌に付いては弊社はお勧めしておりません。稀にオゾン水で原材料の殺菌を謳った販売方法を見聞しますが、現実問題、オゾン水による原材料の殺菌は殺菌ムラが大きく、実用的であるといえないとするのが弊社の見解です。

上の食中毒と同様、シャーレによる実験レベルにおいてはオゾン水で人工的に任意の濃度の菌株を殺菌することか可能ではあります。

しかし、現実の食品製造レベルにおいて考えますと、一度に処理する原材料の量が大量であることと、製造時間や工程を考えていくとオゾン水と原材料の接触時間が短時間しか取れないのが現実の食品製造現場であり、いくら高濃度のオゾン水を製造しても、原材料の投入により一瞬にしてオゾン濃度はゼロとなってしまいます。

経験の浅いオゾン業者様では、オゾンの文献や実験データをベースに営業をされますので、このような実験値を鵜呑みにして営業をされますが、ことごとく失敗に終っているのが現実です。

現実の食品原材料は形状も複雑であり、オゾン水が接触できない形状である商材が多く、また野菜類では表面にウブ毛のような微細な毛を有しておりますので、水中では空気を抱いてしまい、なかなかオゾン水と野菜表面が接触できないのも事実です。

そのようなオゾンの特性より、数分単位の接触時間で3オーダーの殺菌率などオゾン水処理では食品分野においては困難であり、バラツキが多いことから、弊社におきましては、こういうケースでは設備投資から考えても塩素殺菌をお勧めしているのが実情です。

また、オゾン水殺菌に起きまして鶏肉など、オゾンにより漂白されることも知られています。肉のブロックは現場では重なり合った状態で投入されますので、オゾンと接触したところとしてないところの色むらの問題などもあり、お勧めし難い商材があるのも事実です。

弊社におきまして、オゾン水をお勧めするのは上記のような理由で、殺菌というよりもオゾンの酸化分解力による機器類に付着したタンパク質が容易に剥離する点や原材料の表面に付着した汚れが容易に除去できる点から、殺菌というよりも、汚れが落ちることによる汚れ自体が保有する菌の除去や、汚れの下に隠れている菌が洗い流せる点に着目していますので、むしろ洗浄除菌としての効果を重視しております。

したがって、低濃度でありますが、大容量のオゾン水をオーバーフローさせることで弊社では結果的に実効を挙げております。
3.
オゾン水の製造方法
について
オゾン水の製造方法については各オゾンメーカー様にて工夫されておられますが、オゾンの溶解方法には色々あるのですが、下記について注意が必要です。

1つは、省コスト、コンパクトを謳い既設の配管に直接オゾンを注入しエゼクターやラインミキサーを設置するのみでダイレクトにオゾンを溶解される方法がありますが、この方法で注意をしなくてはならないのは、オゾンが気体であり、気体を水中に溶解することが容易ではないという事実を踏まえ、また溶解する水は水温により溶け得る溶解度が決っているという点です。

言いかえれば、過剰すぎるオゾンを水道管に強制的に注入した場合、溶けきれないオゾンが末端の蛇口からガスとして分離してしまうということです。このような方法を採用しますと蛇口のパッキン類がゴムですと非常に短時間で劣化して、蛇口を閉めても水が止らなかったり、作業場に未反応オゾンが充満し、人体に大変有害であるという点です。 実際、弊社が営業先で既設のオゾン発生機を拝見させていただく機会も多いのですが、明らかに基準を超えたオゾン濃度が作業中に存在し、人体への危険を懸念されるケースも少なくありませんでした。

弊社では、溶解タンクを用いて、オゾンの溶けた状態のオゾン水のみを送水し、タンク内で未溶解のオゾンは屋外に排オゾンする事をスタンダードとしていますので、作業場内のオゾン濃度も安全値であり、作業される方の人体への影響を第一に設備設計しております。

もし、作業中に明らかにオゾン臭いような設備で働かれているお客様は、一度作業場雰囲気のオゾン濃度を測定されることをお勧めします。
4.
オゾンでの排水処理
大手プラントメーカー様にて上下水処理場レベルにおいてオゾンプラントは結構な数が納入されています。これらの設備コストは相当なもので、投資メリットを追求される食品加工場様での導入は大変困難であるといえます。

最近、よく聞きますのが、グリーストラップにオゾンを曝気することで油を分解したり汚泥を分解するというシステムをお聞きしますが、グリーストラップの水深など、たかだか1m有るか無いかです。浄水プラントなどで用いられているオゾン反応塔は塔の水深が4m程度を確保していますが、散気管で高濃度小風量のオゾンを用いても注入したオゾンのうち30%程度しか溶解しません。

つまり、グリーストラップにオゾンを散気させてもグリーストラップ程度の水深では注入したオゾンの大半は水中から逃げてしまいます。

また、排水の各有機物と反応させ分解できる量のオゾン量は微々たるものであり、グリーストラップの改善に見合う投資金額ではないことも御理解ください。

最近、特に問題となっていますのは、オゾンをグリーストラップへ24時間曝気しつづけることで油脂が分解されたりヘドロがなくなるという設備をお聞きするのですが、その実態は、本来、グリーストラップが浮上する油脂と沈殿するヘドロを『分離』させる為の機器であるのに、24時間曝気を続けますと全ての固形分が混合された状態になり、そこへ工場から排水が流れますと、固形分は全て次の工程へ流れていってしまいます。これは短期的に見ますとグリーストラップが綺麗になったとお客様も喜ばれますが、実態は固形分が次の槽へ流れていっているだけで半年、1年後にはグリーストラップの後工程の配管が油で詰り大変なことになります。

事実、オゾンに限らず、酵素とかバイオ式とか言うグリーストラップの改善機器が一時期販売されましたが、各地で訴訟が相次いでおりますし、下水道局によっては、グリーストラップ内の曝気装置の装着を禁止する条例を出しているところも有るほどですので、お客様にはご注意いただきたいものです。

但し、夜間のみ、オゾンをグリーストラップに流すことで、排水の臭気を脱臭したり、グリーストラップ上部に固まる油分をオイルボールに変換させることは可能であり、弊社においても好評を頂いております。夜間のみの排水の流れない時間帯のみにオゾン曝気は限定させるのがポイントとなると思います。
5.
オゾンの空気処理
について
オゾンの空気処理においても、各オゾンメーカーにてノウハウを有しているわけですが、その散気方法一つ採りましても色々です。 弊社はオゾン拡散ファンを用いて室内に強制対流を作り、オゾン濃度を均一にキープする方法を採用しています。

中には天井に長大な配管を施して、その天井部の各所からシャワーのように散気する方法を採られているのを見かけますが、実は弊社も20年近く前は、そのような散気方法を採用していました。オゾンは比重が重い為、上から散気すれば下へ移動していくことを、お客様も知識としてお持ちですが、実際のオゾンの比重は、ドライアイスのような重たいものではありませんので、なかなか下に移動しません。

弊社もオゾン濃度計にて散気方式で実測してみたところ、オゾン濃度のムラが大きいことに気が付きました。これは配管に穴を開けたところで手前と奥とではオゾンを送気する圧が異なることから、オゾンの散気量が異なってくるのです。そのようなことから配管に穴をあけたシャワー方式は濃度のムラの調整が困難で止めました。

今では、複雑な形状の部屋で有ろうと強制対流式にて、均一な濃度のキープを可能としております。室内のオゾン施工に付いて、弊社のような強制対流式を採用している業者は、まだまだ少なく、その点においても濃度管理技術について自信を持っております。

また、処理濃度についても、闇雲に高濃度を出せばよいというわけでは有りません。濃度を高くすることで事実浮遊菌・落下菌の殺菌率を向上させることは可能ですが、オゾンのデメリットである金属の腐食やゴムの劣化の問題等の方が深刻化することでしょう。オゾンの濃度により、発揮できる効果は脱臭・殺菌・防カビ・防虫と異なってきますが、弊社のようにお客様の平面図を頂くだけで適正なオゾン量を割りだし、ご提示した提案書どおりのオゾン濃度を確実にキープできる業者は、まだまだ少ないようです。

各処理濃度による効果を把握し、図面を拝見するだけで、適正なオゾン濃度をキープできるのも弊社がお客様とマンツーマンで設備施工を行い、多数の納入実績を保有しているからこそ、可能であると自負いたしております。
6.
植物育成面での
オゾン利用について
弊社のオゾン発生機は植物栽培にも利用頂いています。
きのこ栽培では、オゾンを薄く流すことで身の詰ったしっかりしたきのこを栽培し、雑菌防止にも効果を発揮しております。
また、水耕栽培の関係では紫外線殺菌装置フジトロンとの併用などで、国公立の大学の農学部や農業試験場にて導入いただいたり、一般農家においても培養液の殺菌などでご利用いただいております。
7.
青果物貯蔵面での
オゾン利用について
弊社のオゾンシステムは、青果物の貯蔵分野でもご利用いただいております。
オゾンを貯蔵庫内に流すことで青果物の産生するエチレンガスを簡単に分解できる為、ストック中の青果物の老化をストップさせることに評価を頂いて居ります。
また、貯蔵中の青果物に発生するカビの防止も可能で、豊富な実績から適正濃度を調整しております。
作業時間中も室内に入れるような時間帯によってはオゾン分解触媒の併用にて、人が居ながらにエチレンガスを分解する方法も確立しております。
一般農家さまやJA、スーパーマーケットのバックヤードなどでも実績を有しております。
ただ、オゾン濃度を上げていけば良いと言うものではなく、濃度が高すぎますと青果物の場合、デメリットも発生しますので、実績ある弊社にご相談ください
8.
水産養殖分野での
オゾン利用について
紫外線殺菌装置フジトロンと併用したり、弊社排水処理技術からフィードバックした循環ろ過装置などの併用で、様々な水産養殖分野にご利用いただいております。
例えば、ひらめの養殖にオゾンと紫外線を併用して病気の予防や成長の促進に効果を挙げておりますし、貝類の産卵誘発などにも利用して頂いております。
また、カキなどの蓄養中の泥吐きによる保有菌数の減少も簡単ですし、衛生分野でも役に立っています。
そのほか、海苔養殖時の水揚した海苔の洗浄時にオゾンをご利用いただくことで汚れ落しや死に葉の防止による製品の単価アップなどでも実績を有しております。
一般の漁師さまのほか、栽培漁業センターさまなどでも実績を有しております。
また、活魚水槽や割烹料理店の備付の水槽やプールのコケの防止や透明度アップ、魚の病気予防でも実績を有しております。
これも、オゾン濃度が高すぎますと魚への悪影響が発生しますので、実績のある弊社にご相談ください。
6.
最後に
いろいろと当社独自の見解を述べましたが、弊社の見解が正しいか否かは、実際にオゾンをご利用いただいたお客様であれば御理解いただけることでしょう。オゾンは万能薬ではありません。なんにでも効果のあるマルチなものであれば、オゾン処理は食品分野においてとうの昔にスタンダードな衛生設備として普及しているはずです。

オゾンの使用に当っては一長一短あり、あくまでもオゾンは適材適所で生きるサブ的な衛生設備であります。但し、オゾンで無いと出来ない処理も、まだまだ沢山有ります。弊社は、このオゾンを用いたピンポイントの有効な処理方法を熟知しておりますので、お気軽にご相談ください。

また、過去にオゾンを利用されて失敗された方も『オゾンは効果が無い』と思われず、『オゾンの利用方法に問題があった』のだと当分面を御一読いただき、ご認識いただければと思います。

別項で述べておりますように、汎用の安価なオゾン発生機ではオゾンが出なくなるNOxの問題もありまして、オゾン発生機といえども、決して、どこの機会も同じというわけではありません。事実、弊社のFSDシリーズは発売後15年以上を経過してモデルチェンジすることなく現行機として販売しておりますのは、年に1回の定期メンテナンスさえ行っていれば、故障など殆ど無いことから、お客様やディーラー様において安心してご利用頂ける点と、弊社におきましてもクレームに追われることなく安心して製造販売を行うことが出来るからです。

是非、お気軽に機械のことについてもお尋ねいただければと思います。

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